Interview

弁理士

奈良 泰宏

弁理士は“法律”+“理系の知識”が活かせる職業
その特殊性に興味を惹かれて弁理士の道へ

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大学時代、友人の影響で資格取得を考え、ふと手に取った1冊の資格本から
“弁理士”という仕事と出会った奈良特許事務所の奈良 泰宏(なら やすひろ)弁理士。
機械・材料系の分野を強みとしていて、大企業から中小企業、個人まで幅広く
特許出願・申請、意匠登録、商標登録をサポートする奈良弁理士に、弁理士を目指すようになったきっかけ、
事務所設立時の思い、そしてサポートの特徴などをお聞きしました。

弁理士を目指したきっかけは?

interview 01

皆様、“弁理士”と聞いてもどんな職業なのかイメージできない方がほとんどだと思います。かつては私もそうで(笑)、全然知らない職業でした。ですが、大学時代の友人が公認会計士を目指すようになり、私も「何か資格を持っていた方が良いな」と影響を受けて資格本を手にして色々調べたところ、弁理士という職業に出会いました。

様々な資格がある中で、どうして弁理士を?

interview 02

弁理士の仕事は非常にニッチなのですが、それゆえに「面白そうだな」と思えたのです。あと私は理系出身で、“法律”+“理系の知識”が活かせる職業ということで、調べれば調べるほど「これは特殊な職業だな」と興味を持ったのです。ちなみに、弁理士の多くは理系出身です。仕事柄、特許技術等を扱わないといけないので、バックグラウンドとして技術的な知識を持っていないと、技術者の方と話ができないからです。

事務所を立ち上げた経緯は?

interview 03

弁理士の資格取得後、特許事務所で働き始めたわけですが、自分がやりたい仕事をするには限界があり、理想とする仕事の形を実現するために、2010年3月、大阪市中央区に奈良特許事務所を立ち上げました。

弁理士の手助けを必要と
されている方のもとへ
専門的なサポートをお届けしたい

奈良特許事務所の理念は?

interview 04

勤務時代には大企業様からのご相談がメインで、大企業様の場合、特許出願・申請に関する知識があるので「書類作成の部分だけお願いします」という感じでした。一方、中小企業様の場合はそうではなく、「こういう製品を開発したのですが、特許を取るにはどうすればいいですか?」というご相談が多かったです。ただ、勤務している身だと、そういう中小企業様のご相談にしっかりとお応えするのが難しいため、「弁理士の手助けを必要とされている方のもとへ、サポートをお届けしたい」と思っていました。中小企業様のそうしたご相談にお応えするには、時間がかかります。でも、とても面白く、やりがいのあることです。特許を取得し、製品を販売してどんどん売り上げが上がっていく様を目にするとすごくうれしいです。なので、現在も大企業様のご相談・サポートを手がけていますが、大企業様だけでなく、意欲のある中小企業様・ベンチャー企業様もサポートしていき“アイデアを具現化”していくこと、それが奈良特許事務所の理念です。

奈良特許事務所のサポートの特徴は?

interview 05

機械・材料系の分野に強く、これまでに数多くの新技術・材料、アイデア・発明の特許出願・申請に携わってきました。また大学の特許取得のサポート経験も豊富で、様々な大学や研究者との繋がりがありますので、大学や研究施設との連携を必要とされている企業様に、産学連携をバックアップすることができます。また、企業様に限らず、個人の方からのご相談にも対応できる間口の広さも特色です。実際、個人の方から「こういうものを作ってみたのですが、特許は取れそうですか?」とご相談いただくことがあります。新しい製品・サービスを開発して、それを基に起業したいという方からのご相談も承りますので、気軽にご相談ください。

奈良特許事務所へ相談するには、どうすれば?

interview 06

まずは無料相談をご利用ください。当事務所では初回のご相談を無料で承っていて、特許、実用新案、意匠、商標など、様々な知的財産に関することがご相談いただけます。無料相談では、まずはご相談者様のアイデア・発明の内容を詳しくお伺いして、それを権利化したいのであれば、どのようなフローを辿ることになるのか、またどのくらい費用が発生するのか、図表を用いてわかりやすくご説明いたします。なお、弁理士には守秘義務がありますので、アイデア・発明が外部へ漏れる心配はありません。特許出願・申請に関わる手続きはとても複雑で、特許庁のHPなどをご覧になればわかりますが、書かれている内容が日本語であって日本語でないような(笑)、一般の方には理解しにくい内容になっています。そうした複雑な分野だからこそ、図などを使ったわかりやすい説明を心がけています。

特許出願・申請の手続きは非常に複雑
弁理士への依頼は費用対効果が高い

弁理士へサポートを依頼するメリットは?

interview 07

今も少しお話ししましたが、特許出願・申請の手続きは非常に複雑です。また、そこに書かれている言葉も、専門知識がないとなかなか理解できないものです。ただ、時間をかければご自身で出願・申請することは可能です。ただし、膨大な手間暇がかかると予想されます。皆様、そんな時間をかける余裕はないと思いますので、費用は発生しますが、費用対効果を考えると弁理士へ依頼するメリットは大きいです。さらに、もし海外特許出願・申請を視野に入れておられるのなら、弁理士なしでの手続きは現実的ではありません。当事務所には海外特許出願・申請の実績もありますので、出願・申請を行う各国の要件・手続き・制度の違いなどをよく把握したうえで、特許登録をサポートいたします。

補助金の申請サポートは行われていますか?

interview 08

最近では補助金申請の際、特許出願番号があるとプラスαの評価に繋がるということで、「補助金申請も見据えて、トータルサポートしてほしい」というご相談があります。公的な補助金・助成金の申請にはほとんど特許出願がプラス評価になる要素があると言われていて、“ものづくり補助金”もそうですし、グッドデザイン賞でも知的財産の有無を確認する項目が設けられています。もし特許登録後、そうした補助金・助成金の申請に繋げることも視野に入れられているのなら、ものづくり補助金の申請のために中小企業診断士と連携するなど、総合的なサポートを行わせていただきます。

特許取得にかかる期間は?

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内容にもよりますが、通常、数年程度かかります。ただし、これは戦略にもよります。特許出願・申請後、3年以内に審査請求しなければいけないのですが、すぐに請求するか、請求までに期間をあけるかで取得までにかかる時間が変わってきます。すぐに請求するメリットは、早く結果(特許取得)が出ること。期間をあけるメリットは、その製品が本当に売れるかどうか見定められることです。よく製品のパッケージに“特許出願中”と記載されているものがありますが、あれは製品の売れ行きを判断する間、競合他社に真似されないように牽制しているわけです。開発した製品が売れそうなら、それは権利化するべきでしょうが、思うように売れない場合には、審査請求にも高額な費用がかかりますので、権利化を見送るという判断も必要になります。

「こんなこと相談しても大丈夫かな?」と
遠慮せずに企業様から個人の方まで、
何でも気軽にご相談ください

最後に、HPをご覧の方へメッセージをお願いします

interview 10

多くの方にとって“弁理士”という専門家は、馴染みの薄い存在です。「こんなこと相談しても大丈夫かな?」と連絡するのをためらわれる方もいます。大阪市・天満橋の奈良特許事務所へは、企業様から個人の方まで、様々なレベルでの特許、実用新案登録、商標登録、意匠登録がご相談いただけます。また、「アイデアはあるけど、販路が見つからない」というベンチャー企業様、「技術には自信があるが、どうやってアイデアを生み出せばいいかわからない」という中小企業様・下請け企業様へ、知財コンサルティングサービスも行っております。今あるアイデアを形にしてさらなる成長に繋げたい方や、起業のきっかけとして特許登録を目指す方など、どなたもお気軽に当事務所へご相談ください。